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まだ言わないで 呪文めいたその言葉 “愛”なんて羽のように軽い 囁いて パパより優しいテノールで 奪う覚悟があるのならば 百万の薔薇のベッドに 埋もれ見る夢よりも 馨しく私は生きてるの どうすれば醜いものが 蔓延ったこの世界 汚れずに羽搏いて行けるのか ひとり繭の中 学びつづけても 水晶の星空は 遠すぎるの まだ触れないで その慄える指先は 花盗人の甘い躊躇い 触れでもいい この深い胸の奥にまで 届く自信があるのならば 白馬の王子様なんか 信じてるわけじゃない
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